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職場でのプレゼンや会議、上司への報告やチームメンバーへの指示など、「伝える力」が求められる場面は数多くあります。
しかし、一生懸命話しても伝わらない・説得できないという悩みを抱えている人も少なくありません。
実は、伝え方には“型”があります。
本記事では、ビジネスの現場で即活用できる「伝え方の技術」と、説得力を高めるための3つのフレームワークをご紹介します。
伝え方を磨けば、仕事の成果も人間関係も大きく変わるはずです。
なぜ「伝え方」が仕事の成果を左右するのか
「伝え方が9割」という言葉があるように、同じ内容でも伝え方ひとつで相手の受け取り方が大きく変わります。
たとえば…
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プレゼンで内容は良いのに、説得力が弱く伝わらない
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部下に指示を出しても、意図が伝わらずミスにつながる
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上司への報告が冗長で、評価が上がらない
こうした問題は、「何を言うか」ではなく「どう言うか」の工夫で改善できます。
「伝える力」はビジネスにおける最強のスキルのひとつ。
次章からはその具体的なテクニックとして、誰でも使えるフレームワークを紹介します。
説得力を高める3つのフレームワークとは?
伝え方の技術には「誰にでも再現できる型」があります。
中でもビジネスシーンで特に有効なのが次の3つです。
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PREP法:結論から始めて論理的に伝える
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SDS法:印象に残るように要点を簡潔に整理
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FAB法:相手の感情とニーズに訴えかける
この3つを使い分けることで、論理的にも感情的にも納得されやすい伝え方が可能になります。
フレームワーク①:PREP法で論理的に伝える
PREP法は、主に報告やプレゼン、資料説明などで使われる伝え方の基本型です。
PREPの構成
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P(Point):結論
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R(Reason):理由
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E(Example):具体例
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P(Point):再度の結論
例:新しい提案の説明
「この商品を導入すべきです(P)。
なぜなら、コスト削減と業務効率化が見込めるからです(R)。
実際に同業他社では導入後に30%の経費削減が実現しました(E)。
以上の理由から、当社も導入を検討すべきです(P)。」
PREP法を使えば、主張がぶれず、納得感のある説明が可能になります。
フレームワーク②:SDS法で印象に残す伝え方
SDS法は、プレゼンや会議の冒頭などで、要点を簡潔に伝えたいときに便利な構成です。
SDSの構成
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S(Summary):要点の要約
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D(Details):詳細な説明
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S(Summary):まとめ
例:報告の場での一言
「本プロジェクトは予定通り進行しています(S)。
現在、工程の7割が完了し、主要なマイルストーンも達成しました(D)。
したがって、今後も大きな問題なく進められる見通しです(S)。」
この型を使うことで、端的で明快な印象を与えることができ、聞き手の集中力も保てます。
フレームワーク③:FAB法で相手の行動を引き出す
FAB法は、相手に商品や企画、提案を「行動につなげる」ために有効なフレームです。
営業・マーケティングや企画提案などで活躍します。
FABの構成
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F(Feature):特徴
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A(Advantage):利点
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B(Benefit):相手にとっての利益
例:商品紹介
「このサービスにはAI分析機能が搭載されています(F)。従来の手作業よりも迅速にデータを処理できます(A)。その結果、意思決定のスピードが上がり、ビジネスチャンスを逃しません(B)。」
FAB法は、相手にとってのメリットを強調することで、「使ってみたい」「導入したい」という気持ちを引き出す効果があります。(※イメージ画像)
まとめ|「伝え方の技術」はビジネススキルの必須項目
伝え方の違いは、仕事の成果・人間関係・キャリアの質までも左右します。
今回ご紹介した3つのフレームワークをシーンに応じて使い分ければ、説得力・印象・行動促進すべてにおいて効果的です。
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PREP法:論理的に主張を伝える
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SDS法:端的に要点をまとめる
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FAB法:相手の「欲しい!」を引き出す
伝え方の技術は、トレーニングすれば誰でも身につけられるスキルです。
まずは1つのフレームワークから試し、実際の職場で使ってみましょう。
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